ごはんよりも寝るよりも、何よりも本が好きで3000冊以上は読んでいる大友です!
こちらの記事では、そんな大友が飛浩隆の『零號琴』について、読者への直接インタビューで聞いた生の感想・レビューをお届けしています!
零號琴は人気ですので、気になっている、あるいは読もうかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか?そんな時に読者の感想・レビューは参考になりますよね。
本記事では『零號琴』の以下項目について、かなり具体的かつ詳細な読者の声を掲載しています。
本記事で分かること
- 零號琴の大まかな内容・要約・あらすじ
- 零號琴の見どころや面白いと思うポイント・おすすめできる理由
- 零號琴の不満や改善点
- 零號琴のSNSでの評判
私は常々、自分の考えや見識に閉じていては世界が拡がらないと思っており、様々な方の書籍への感想や意見を参考にしながら、読む本を選んでいます。
しかし、Amazonや書評サイトのレビューって、文字数も少なくかなり浅い内容に留まってしまっている、と個人的には思っています。
もっとグッと深い読者の感想やレビューが読めたらいいのに・・・、と大友自身ずっと思っていました。そのように考える人は少なくないはず。
本記事では、そのような私の思いを踏まえて、零號琴の深い感想・レビューをご紹介していきます。見どころ、おすすめの理由や不満まで聞いていて必ずや参考になると思いますのでぜひご覧ください!
Contents
零號琴の読者さん(インタビュイー)紹介
最初に、零號琴に対する感想レビューをお伺いした読者のプロフィールを簡単にご紹介します。
年齢性別は30代女性で、職業は在宅ワーカーです。
好きな本のジャンルは気に入った本であればどんなジャンルでも好きで、「ブランコ乗りのサンペクジュエリ」や「マカン・ラカン」、「神さまのおしゃべり」に「その雪と血を」など様々です。
よろしくお願いします!
零號琴の概要
それでは早速ですが、零號琴のおおまかな概要や要約・あらすじを教えてください。
人類が宇宙に進出した遠い未来、そこは「いなくなった人たち」という地球外生命体が遺した不思議な楽器によって科学やその技術を進歩させた世界でした。
その不思議な楽器を調律できる特種楽器技芸士の1人、セルジゥ・トロムボノクと彼の相棒であるシェリュバンは偶然仕事に向かうために乗っていた船にて大富豪のパウル・フェアフーフェンから「美縟」という惑星にて開催される祭りに誘われます。
その惑星の首都・磐記では「美玉鐘」の復興と開都が果たされてから500年を記念し、前代未聞の劇・假面劇が行われるといい、パウルはその「美玉鐘」のためにトロムボノクに来てほしいと依頼しました。
トロムボノクはその誘いに応じ、シェリュバンとともに美縟に赴きますが、何と足を運んだその日のうちにパウルは殺されてしまいます。
宇宙に名を馳せる大富豪の死、それは美縟に隠された歴史を500年越しに白日のもとに晒すきっかけとなったのです。
零號琴の作者飛浩隆プロフィール
零號琴の著者である飛浩隆さんについて教えてください。
作者の飛浩隆さんは61歳の男性で、「グラン・ヴァカンス」で有名な「廃園の天使」シリーズを代表作に持っています。
この作品によって脚光を浴び、第6回センス・オブ・ジェンダー賞を受賞しています。他にも第26回及び第38回日本SF大賞を受賞した作家です。
零號琴の感想レビュー①:具体的な見どころ
零號琴の具体的な見どころは何でしょうか?
本作の見どころは登場人物たちが待ちに待った假面劇が始まったところからです。
この假面劇は美縟では伝統芸能のようなもので、美縟で暮らす人々からとても親しまれています。しかしパウルの娘であるワンダが大胆にアレンジし、人々から親しまれている子供向けのアニメ・フリギアとコラボさせました。
それに対する反応は前半で描かれていますが、その爆弾を抱えたまま挑んだ假面劇は思わぬ真実を浮き彫りにさせます。
前半で受け流した描写や用語が伏線であることを思い知らされ、あっと驚かされました。
そのインパクトは凄まじく、最後の最後で詩人が明かした真実を知っても大したショックを受けなかったほどです。
後半に触れるのはネタバレをしてしまう可能性があるのでこれ以上は言えませんが、こんなにも絢爛豪華で、無茶苦茶で、惨いのに美しい劇は見たことがないです。
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零號琴
零號琴の感想レビュー➁:面白さ・おすすめできる理由や読むメリット
なるほど。では零號琴はどんなところが面白いと思いますか?また零號琴をおすすめできる理由や読んでよかった点は何でしょうか?
面白いと思う理由はぶっ飛んでいることに尽きます。
トロムボノクやシェリュバン、パウルなど登場人物たちや彼ら彼女らが生きる世界は独特ではあるものの、SFというジャンルで考えればありきたりかもしれないです。
しかしそこに美縟という舞台が加わると、話が変わっていきます。
一見すると伝統芸能を愛する惑星ですが、そこには秘密があり、その秘密は美縟に住む人々ですら知らないものがあります。
その秘密をめぐって登場人物たちは水面下でしのぎを削り、ついに始まった假面劇で炸裂するという塩梅です。
その秘密もぶっ飛んでいますが、何よりもぶっ飛んでいるのが本作の闇鍋ぶりです。
例えば本作のキーワードになったアニメ・フリギアはプリキュアを思い出しつつ、魔法少女まどかマギカを彷彿とさせます。
他にもウルトラマンやエヴァなどサブカルチャーに通じている人ならビビッとくるシーンや要素が満載です。
しかしちゃんと架空技術の設定や描写も隙なく描かれており、SFを純粋に好きな人でもそうでない人でも楽しめる作品となっています。
とにかく一味違う作品を読みたいならお勧めです。
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零號琴の感想レビュー③:不満に思うところや読むデメリット
逆に、零號琴を読んで不満に思うことがや、改善を希望する点、読むデメリットがもしあれば教えてください。
SFというジャンルにおいて架空の技術がしっかりしているのは凄いことだと思いますが、正直専門用語が満載で、ついていけなかったです。
そのあたりは適当に読み流し、ストーリーだけを追いかけることにしましたが、本の最後のページで用語集などつくってくれていたら助かりました。
我儘かもしれませんが、本作の単語は独特であるため、馴染むのにも大変でした。
それから文章に慣れるのも一苦労した覚えがあります。
詩的、あるいは音楽的な文章は慣れてしまうとテンポよく読み進めることができますが、慣れるまでは1ページ読むことすら中々出来なかったです。
あとは前半部分がこれといって起伏がなかったため、だれてしまいました。
そこを乗り越えれば楽しい後半が待っているものの、そこもデメリットに挙げられます。
零號琴の感想レビュー④:こんな人に向いている!読んで欲しい!
ありがとうございます。最後に、零號琴をどんな人におすすめしたいですか?
本作を読んで楽しんでくれる人を挙げるなら、ずばりサブカルチャー作品が大好きな人です。
漫画やアニメ、ゲームなど話題作を知っている人ならニヤリとしてしまうシーンが沢山あります。
それからライトノベルが好きな人にもお勧めです。
詩的かつ音楽的な文章があるものの、結構ライトノベルに近しい文章になっているのでライトノベルが好きな人にも読んでほしいと思います。
あとはタイトルの回収が好きな人にもうってつけです。
「零號琴とは何か」、それは本作でしっかりと語られているのでそういった意味ではタイトル回収をしているのが好きな人にもお勧めできます。
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零號琴の評判口コミ
深堀りインタビューで伺った零號琴の感想レビューをご紹介しました。
加えて、零號琴のSNS上での評判を集めましたので宜しければご覧ください。
まとめ:零號琴はおすすめなのでぜひ読んで欲しい作品!
飛浩隆の零號琴について、読者へのインタビューを通じて実際に読んだ深い感想・レビューや、ネット上での評判をご紹介しました。
『零號琴』面白そうですよね。興味がある、気になる方はぜひチェックしてみて下さい!
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