文学・小説

『五分後の世界』(村上龍)の感想レビュー評判まとめ!面白さ・おすすめ理由・不満ポイント

ごはんよりも寝るよりも、何よりも本が好きで3000冊以上は読んでいる大友です!

こちらの記事では、そんな大友が村上龍の『五分後の世界』について、読者への直接インタビューで聞いた生の感想・レビューをお届けしています!

大友

五分後の世界は人気ですので、気になっている、あるいは読もうかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか?そんな時に読者の感想・レビューは参考になりますよね。

本記事では『五分後の世界』の以下項目について、かなり具体的かつ詳細な読者の声を掲載しています。

本記事で分かること

  • 五分後の世界の大まかな内容・要約・あらすじ
  • 五分後の世界の見どころや面白いと思うポイント・おすすめできる理由
  • 五分後の世界の不満や改善点
  • 五分後の世界のSNSでの評判

私は常々、自分の考えや見識に閉じていては世界が拡がらないと思っており、様々な方の書籍への感想や意見を参考にしながら、読む本を選んでいます。

しかし、Amazonや書評サイトのレビューって、文字数も少なくかなり浅い内容に留まってしまっている、と個人的には思っています。

もっとグッと深い読者の感想やレビューが読めたらいいのに・・・、と大友自身ずっと思っていました。そのように考える人は少なくないはず。

大友

本記事では、そのような私の思いを踏まえて、五分後の世界の深い感想・レビューをご紹介していきます。見どころ、おすすめの理由や不満まで聞いていて必ずや参考になると思いますのでぜひご覧ください!

Contents

五分後の世界の読者さん(インタビュイー)紹介

大友

最初に、感想レビューをお伺いした読者のプロフィールを簡単にご紹介します。

読者さん

スーパーに勤務している30代男性で、サスペンスやミステリー、サイエンスフィクションなど幅広い種類の小説が好きです。

よろしくお願いします。

五分後の世界の概要

大友

それでは早速ですが、五分後の世界のおおまかな概要や要約・あらすじを教えてください。

読者さん

主人公の小田桐はある日突然別の世界に移動してしまいますが、よくある異世界転生系ではなく非常にリアリティが高くモンスターなどは登場しません。

異世界の、"第二次世界大戦で降伏しなかった日本"が舞台となっておりグレネードランチャーなど具体的な武器を使用した戦闘シーンが多いです。

その世界の日本は環境が大きく変わっており、純正の日本人は歓迎されますが、主人公の小田桐は自分の世界に帰れるのかどうか、帰るべきかどうかを考えます。

五分後の世界の作者村上龍プロフィール

大友

著者である村上龍さんについて簡単にご紹介します。

作者は村上龍という方で、"限りなく透明に近いブルー"という作品で若くしていきなり芥川賞を受賞した方です。

作風は賛否両論で、主に荒廃とした社会の闇を描いたものが多いですが、読後感は意外といいです。

非常に個性的な文体が特に注目されている方です。

五分後の世界感想レビュー①:具体的な見どころ

大友

五分後の世界の具体的な見どころは何でしょうか?

読者さん

見どころな部分は大きく分けて三つあり、一つは細かい戦闘描写で、二つ目は主人公の心理描写、三つ目は個性的な文体です。

様々な実在の化学兵器の詳細な描写は読んでいて思わず興奮してしまいます。

兵器だけでなく作中で重要なポイントとなる、この世界の日本が作り出した架空の薬、"向現"の存在も続編に繋がっており興味深いです。二つ目に小田桐の心理描写ですが、小田桐はかなり理想的とは言えない人生を送っています。

そんな小田桐が平行世界に移動して何をするのか、自分はどうすべきだと考えるのかが読んでいて興味深いポイントです。

特に疲労で走れなくなった小田桐があることを乗り越えて走れるようになったシーンは見ものです。

三つ目に文体ですが、わざわざ醜い部分を詳細に書くような文体は読んでいて単純に面白いです。

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五分後の世界感想レビュー➁:面白さ・おすすめできる理由や読むメリット

大友

なるほど。では五分後の世界はどんなところが面白いと思いますか?また五分後の世界をおすすめできる理由や読んでよかった点は何でしょうか?

読者さん

とにかく実際の兵器や武器、戦争などミリタリー系のものや、社会の闇に迫る作品が好きな方にはたまらなく面白い作品だと思います。

平行世界というありがちな設定にリアリティを付け加えることによりここまで面白いものにできるのか、というのはやはり芥川賞受賞者ならではと言えるでしょう。

第二次世界大戦に降伏しなかった日本はどうなるのかなども非常にリアリティがあり、"アンダーグラウンド"と呼ばれる新しい日本の首都のような場所の描写は小説でありながら漫画を読んでいるかのようにワクワクできます。

また主人公の小田桐が非常に良いキャラをしており、具体的にはサバイバル能力が非常に高く、酷い人生にも平行世界にもしっかりと適応し、そして実はオフクロを探しているというある種悲しい過去も背負っています

移動した世界は元いた世界と異なり五分進んだ世界になっているのですが、ラストを読むとこれはそういうメッセージ的描写だったのかと驚きます。

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五分後の世界感想レビュー③:不満に思うところや読むデメリット

大友

逆に、五分後の世界を読んで不満に思うことがや、改善を希望する点、読むデメリットがもしあれば教えてください。

読者さん

作者がかなり変わった人物で突然色々な行動を取るようですが、作中でもかなり作者の個性的な部分や勢いで書いたような部分が出ており、句読点や読点が少ないシーンがあったりと人によっては読みにくいかもしれません。

またこれが好みが分かれるポイントで最大の長所であり短所でもあるのですが、とにかく文体が個性的です。わざわざ汚いものにたとえることが多かったり、人間の醜い部分が出る描写も多く人によっては不快感を覚えるかもしれません。

また戦闘シーンの多さはこういう作品や武器や近代兵器などに興味のない人にとっては退屈でしかないかもしれません。

私自身、「この部分は単に作者の趣味が出ただけで必要なかったのでは?」と思うこともありました。総じて読むのに体力が必要なタイプの小説ですし人を選ぶ作品だとは思います。

五分後の世界感想レビュー④:こんな人に向いている!読んで欲しい!

大友

ありがとうございます。最後に、五分後の世界をどんな人におすすめしたいですか?

読者さん

ミリタリー系のものやサバイバルゲームが好きな方、戦闘漫画が好きな方や戦争映画が好きな方には是非ともオススメしたい作品です。

かなりの量の武器や近代兵器の類が殆ど解説のように細かく詳細に登場するので、小説に限らず戦闘の多い漫画や映画が好きな人は絶対に興奮すると思います。

武器に限らず軍隊の、相手の狙撃手の弾丸を避けながら効率よく走る方法なども登場するので実際の戦闘に興味のある方やFPS系のゲームが好きな方も楽しめると思います。

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まとめ:五分後の世界はおすすめなのでぜひ読んで欲しい作品!

村上龍の五分後の世界について、読者へのインタビューを通じて実際に読んだ深い感想・レビューや、ネット上での評判をご紹介しました。

大友

五分後の世界』面白そうですよね。興味がある、気になる方はぜひチェックしてみて下さい!

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