ごはんよりも寝るよりも、何よりも本が好きで3000冊以上は読んでいる大友です!
こちらの記事では、そんな大友が鈴木大介の『里奈の物語』について、読者への直接インタビューで聞いた生の感想・レビューをお届けしています!
里奈の物語が、気になっている、あるいは読もうかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか?そんな時に読者の感想・レビューは参考になりますよね。
本記事では『里奈の物語』の以下項目について、かなり具体的かつ詳細な読者の声を掲載しています。
本記事で分かること
- 里奈の物語の大まかな内容・要約・あらすじ
- 里奈の物語の見どころや面白いと思うポイント・おすすめできる理由
- 里奈の物語の不満や改善点
- 里奈の物語のSNSでの評判
私は常々、自分の考えや見識に閉じていては世界が拡がらないと思っており、様々な方の書籍への感想や意見を参考にしながら、読む本を選んでいます。
しかし、Amazonや書評サイトのレビューって、文字数も少なくかなり浅い内容に留まってしまっている、と個人的には思っています。
もっとグッと深い読者の感想やレビューが読めたらいいのに・・・、と大友自身ずっと思っていました。そのように考える人は少なくないはず。
本記事では、そのような私の思いを踏まえて、里奈の物語の深い感想・レビューをご紹介していきます。見どころ、おすすめの理由や不満まで聞いていて必ずや参考になると思いますのでぜひご覧ください!
Contents
里奈の物語の読者さん(インタビュイー)紹介
最初に、感想レビューをお伺いした読者のプロフィールを簡単にご紹介します。
50代男性、広告制作に就いています。
好きな本のジャンルは、文芸からノンフィクションまで幅広く読んでいます。
よろしくお願いします。
里奈の物語の概要
それでは早速ですが、里奈の物語のおおまかな概要や要約・あらすじを教えてください。
北関東の地方都市で伯母に育てられている6歳の里奈は、伯母さんが働いている間は、伯母さんの娘の2つ年下の比奈の世話を倉庫でして暮らしています。
それなりに楽しく暮らしていた里奈ですが、実母の春奈が急に訪れてきて、里奈を返すように騒いだ後に、新しく産んだ弟にあたる雄斗と妹に当たる琴美を置いて帰っていきました。
そのため、伯母さん一人で育てるのは無理なので、里奈と雄斗は児童養護施設に入ることになるのでした。
里奈の物語の作者鈴木大介プロフィール
著者である鈴木大介さんについて簡単にご紹介します。
作者の鈴木大介さんは、若年層の犯罪を犯した人たちなどを長年取材している人です。
NHKのドラマ「詐欺の子」などの監修に当たっていました。
最近では、自分の脳梗塞の体験などを書籍にして、当事者としての活動をしておられます。
里奈の物語の感想レビュー①:具体的な見どころ
里奈の物語の具体的な見どころは何でしょうか?
里奈は児童養護施設で小学校時代を過ごしますが、大人になってもそこの職員のように大学を出て、同じような職に就くのは難しい事を知り、中学校に入ってからは、出会い系サイトで男性と会い、いろいろなモノを売ったりしてお金を貯めてゆきます。
そして中学3年の冬に、一人で施設を抜け出し上京し、施設の先輩のところで暮らし始めます。
しかしながら生活費は自分で稼ぐように言われたので、出会い系サイトで客を取るようになります。
そうしているうちにグループで分業して同じことをしている人たちを知り、そちらに加わります。
そちらを運営している男性は何かと当てにならないので、里奈自身がグループを運営することになり、そこを縄張りにするヤクザに目を付けられます。
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里奈の物語
里奈の物語の感想レビュー➁:面白さ・おすすめできる理由や読むメリット
なるほど。では里奈の物語はどんなところが面白いと思いますか?また里奈の物語をおすすめできる理由や読んでよかった点は何でしょうか?
長年、若年層の触法少年などを取材していた作者の書いたものの為、どのように若くして親元を離れた子供たちが暮らしているのかがリアルにわかりました。
NHKドラマ「詐欺の子」に出てくるようなオレオレ詐欺をしている若年層から、性産業で働く若年層まで、幅広い知識を持っている作者であるため、普通の新聞や雑誌の記事では解らないことが詳しく描写されています。
それを基に書いた小説な為、何かと普通では知ることのない事が小説の中に載っています。
多くは実の親から虐待されていた経験があるため、行政や警察に相談はせず、自分たちで何とかやって行こうと、犯罪行為を含め様々なことで収入を得ようとしています。
いかに行政の福祉サービスや、警察の相談業務が若年層に当てにされていないかがよく解ります。
特に地方では経済的な衰退が激しいため、経済的に困窮した親から虐待された子供が、自分たちで何とかやって行こうと、様々なことをしている様が描かれています。
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里奈の物語の感想レビュー③:不満に思うところや読むデメリット
逆に、里奈の物語を読んで不満に思うことがや、改善を希望する点、読むデメリットがもしあれば教えてください。
女子若年層を中心に描いた小説な為、男子の若年層がどのように暮らしているのかはあまり描かれていません。
作中、ヤクザの登場人物に、里奈が虐待で出来たらしいやけどの跡を見つけますが、多くは半グレやヤクザになっているのかもしれません。
犯罪予防には、いかに福祉サービスや、経済的なサポートが必要なのかが予想される描写でした。
同じ著者の書いたルポルタージュですと、どのような成育歴で、どういう経歴で、どのような犯罪を犯したのかが解りやすいですが、小説ですとその辺りははっきりとは描かれません。
詳しく知りたい方はルポルタージュの方を読む必要があるでしょう。
小説という形式では初めての出版とのことで、一冊としてのページの量が多く、活字になじんでいない人には取っつきにくいかもしれません。
里奈の物語の感想レビュー④:こんな人に向いている!読んで欲しい!
ありがとうございます。最後に、里奈の物語をどんな人におすすめしたいですか?
若年層の経済的に恵まれていない人たちが、どういう暮らしをしているのかを知りたい人にはお勧めの一冊です。
実際に行政の行っていることに相談しに行く人が少ないとのことなので、福祉や医療に関わる人にもお勧めです。
NHKのドラマ「詐欺の子」の背景にどのような世界があるのかが気になった人が読むと参考になるでしょう。
ルポルタージュと違い、架空の登場人物が出てきますので、様々な取材で出会った人たちを、登場人物として使っているとのことです。
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里奈の物語の評判口コミ
深堀りインタビューで伺った里奈の物語の感想レビューをご紹介しました。
加えて、里奈の物語のSNS上での評判を集めましたので宜しければご覧ください。
まとめ:里奈の物語はおすすめなのでぜひ読んで欲しい作品!
鈴木大介の里奈の物語について、読者へのインタビューを通じて実際に読んだ深い感想・レビューや、ネット上での評判をご紹介しました。
『里奈の物語』面白そうですよね。興味がある、気になる方はぜひチェックしてみて下さい!
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