『他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろう』(幡野広志)の感想レビュー評判まとめ！面白さ・おすすめ理由・不満ポイント

他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろうが、気になっている、あるいは読もうかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか？そんな時に読者の感想・レビューは参考になりますよね。

本記事では、そのような私の思いを踏まえて、他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろうの深い感想・レビューをご紹介していきます。見どころ、おすすめの理由や不満まで聞いていて必ずや参考になると思いますのでぜひご覧ください！

最初に、感想レビューをお伺いした読者のプロフィールを簡単にご紹介します。

30代女性で、職業は在宅ワーカーです。

好きな本のジャンルはSFで、なかでも星新一さんのショートショートは大好きです。

「ボッコちゃん」は大人になってもスリリングを感じられるし、「ネコ」はほのぼのしているのに「風刺がうまいな」と感心しています。

よろしくお願いします。

それでは早速ですが、他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろうのおおまかな概要や要約・あらすじを教えてください。

この本は2020年2月に出版された「なんで僕に聞くんだろう。」の続編で、「なんで僕に聞くんだろう。」と同様に送られた悩みのメッセージに対して幡野さんが回答するという形になっています。

コンテンツ配信サイト「cakes」のコラムにあるものを書籍化したものですが、書籍化にあたって選ばれた32コラムは加筆修正されているので見比べると面白いかもしれないです。

なお収録されているコラムは2019年11月4日から2020年6月22日までの分まであり、コロナについても言及されているので時間を感じさせます。

著者である幡野広志さんについて簡単にご紹介します。

他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろうの具体的な見どころは何でしょうか？

「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろう」の見どころは幡野さんの回答です。

この本はいわゆる人生相談の本で、幡野さんに寄せられた悩みはどれも読んでいるこちらの気分が落ち込んでいくものばかりとなっています。

しかし幡野さんは落ち着いており、しかも寄せられた悩みのメッセージから相談者の人柄に厳しく踏み込んでいるのが印象的です。

例えば17ページで交際している男性が妹にセクハラし、それがきっかけで妹と溝ができた女性からの相談事がありました。

詳細は省くものの、幡野さんはこの悩みに対して鋭く言い返しました。

「ほんとは妹さんのこと面倒くさいと思っているでしょ」や「一般的な価値を持っている男性だって、あなたとは付き合いたくないですよ」といったように相談者の本音や真実を突きつけていますが、それが読んでいて気持ちいいです。

しかもたとえ厳しかったとしても、最後には思いやりを感じさせる言葉を添えているのもポイントとなっています。

なるほど。では他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろうはどんなところが面白いと思いますか？また他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろうをおすすめできる理由や読んでよかった点は何でしょうか？

「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろう」が好きなポイントは幡野さんの回答がまっとうで、なおかつ誠実だからです。

幡野さんは後書きや回答で「自分の息子からの相談だと思って」と何度も言っているように、寄せられた相談は未来の息子さんからの相談だと思って答えています。

たとえ二行で終わってしまっている悩みに対しても数ページにかけて答えているあたり、その本気度がうかがえます。

おまけに本音や自分を正当化させようとしている相談には「本当はそうじゃないでしょ？」というスタンスで厳しく言及し、逆に本当に苦しんでいる人には「あなたのやっていることはすごいから」という励ましから入ります。

その対比は文章を読めば明らかで前者は最初から冷ややかであるのに対し、後者は終始柔らかいです。

しかしどんなスタンスであれ、最後には「こうしたほうがいいと思う」といった具体策の一例や幡野さんの考えを述べてくれます。

その具体性は他の書籍にはない生っぽさがあって好きです。

逆に、他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろうを読んで不満に思うことがや、改善を希望する点、読むデメリットがもしあれば教えてください。

強いて「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろう」の改善点を挙げるなら、似通った相談が多かったことではないでしょうか。

幡野さんもそこは気にしているらしく、本書で「いろんな悩みにこたえているけど、どの悩みも翌週にはたくさん似たような悩みが届くのだ。」と後書きで触れており、本書で言えば恋愛や将来の夢、親子関係が多かった気がします。

確かに相談者は本気で悩んでいるでしょうが、読んでいるこっちからすれば「こういった相談があるから、まずはそれを読んでくれ」と思ってしまいました。

あとはコロナ関連の相談がなかったのも少し残念です。

本書に収録された悩みは2019年11月から2020年6月までとなっているため、ちょうどコロナの問題が現実になった頃と重なります。

なのでコロナの悩み、あるいはコロナによってもたらされた悩みにどのように回答するか気になっていたので残念です。

ありがとうございます。最後に、他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろうをどんな人におすすめしたいですか？

「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろう」に向いている人は、まず自身の本音や正当化していることを指摘されても怒らない人だと思います。

何しろ幡野さんの言葉は読んでいるこっちからしても容赦なく感じられるため、もしも自分のことと重なるような相談があれば大抵の人は図星を指されて怒るような気がするからです。

逆に言えば、はっきりと喋ってほしい人には向いています。

あとは10代の若者にも読んでほしいです。

「こんな大人もいるんだよ」って教えてあげたいからです。

『他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。#なんで僕に聞くんだろう』面白そうですよね。興味がある、気になる方はぜひチェックしてみて下さい！