ごはんよりも寝るよりも、何よりも本が好きで3000冊以上は読んでいる大友です!
こちらの記事では、そんな大友が大島真寿美の『香港の甘い豆腐』について、読者への直接インタビューで聞いた生の感想・レビューをお届けしています!
香港の甘い豆腐は人気ですので、気になっている、あるいは読もうかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか?そんな時に読者の感想・レビューは参考になりますよね。
本記事では『香港の甘い豆腐』の以下項目について、かなり具体的かつ詳細な読者の声を掲載しています。
本記事で分かること
- 香港の甘い豆腐の大まかな内容・要約・あらすじ
- 香港の甘い豆腐の見どころや面白いと思うポイント・おすすめできる理由
- 香港の甘い豆腐の不満や改善点
- 香港の甘い豆腐のSNSでの評判
私は常々、自分の考えや見識に閉じていては世界が拡がらないと思っており、様々な方の書籍への感想や意見を参考にしながら、読む本を選んでいます。
しかし、Amazonや書評サイトのレビューって、文字数も少なくかなり浅い内容に留まってしまっている、と個人的には思っています。
もっとグッと深い読者の感想やレビューが読めたらいいのに・・・、と大友自身ずっと思っていました。そのように考える人は少なくないはず。
本記事では、そのような私の思いを踏まえて、香港の甘い豆腐の深い感想・レビューをご紹介していきます。見どころ、おすすめの理由や不満まで聞いていて必ずや参考になると思いますのでぜひご覧ください!
Contents
香港の甘い豆腐の読者さん(インタビュイー)紹介
最初に、感想レビューをお伺いした読者のプロフィールを簡単にご紹介します。
20代女性で、イラストレーターや製菓開発業、自営業手伝いをしています。好きな本はヒューマンドラマ、思春期の女子の心理を描いた小説です。
よろしくお願いします。
香港の甘い豆腐の概要
それでは早速ですが、香港の甘い豆腐のおおまかな概要や要約・あらすじを教えてください。
自分のルーツを知らない、父親のことを知らないから自分は溌剌としてないし、日本での生活がうまくいかないと思っていた主人公は母親の思いつきで香港の友人宅に父親に会いに行くためにステイすることになります。
言葉も何も知らない土地での生活に戸惑いを隠せない主人公ですが、日本でつまらない学校に行くよりはいいか、と母親についていくことにするのですが、現地に行ってもすぐに状況を飲み込めることもなく、劇的に自分の価値観が変わることもなかった。
知らない土地にあったからといって新しい自分になれるわけでもすっきりするわけでもなかった。けど、日本じゃない土地で、必死に言葉を喋って過ごした日々はきっといい宝物になる。こういう体験だって必要なんだ。そう思わせてくれる作品です。
香港の甘い豆腐の作者大島真寿美プロフィール
著者である大島真寿美さんについて簡単にご紹介します。
1962年、愛知県生まれ。1992年、「春の手品師」で文學界新人賞を受賞しデビュー。
南山短期大学人間関係科卒業。 高校在学中より脚本の執筆を開始。1985年より劇団「垂直分布」主宰(1992年解散)、脚本・演出を担当[3]。 小説家へ転身し、高校在学中の講演会で卒業生の山田正紀から受けた助言に従って新人賞への応募を開始。
1992年「春の手品師」で第74回文學界新人賞受賞。同年すばる文学賞最終候補となった『宙の家』が刊行される。2012年『ピエタ』で第9回本屋大賞第3位。
2014年『あなたの本当の人生は』で第152回直木三十五賞候補。2019年、初めて時代小説に挑戦した『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』で第161回直木三十五賞受賞。
いきつけの書店として名古屋市瑞穂区の七五書店を挙げている。
香港の甘い豆腐の感想レビュー①:具体的な見どころ
香港の甘い豆腐の具体的な見どころは何でしょうか?
不登校まで行かないまでも、日本の学校という制度、クラスという独特の閉塞感やこっち向きゃーこっちみたいな同調圧力に耐えきれなくなった主人公が、父親、母親の思いつきというきっかけで香港に飛び出せるきっかけがあったのが開放的で良いです。
そこから言葉のわからない地域でなんとか話さなくてはという環境の変化、周りの人がカラッとした親以外の大人に変わったことも生きづらさを感じていた彼女、そしてこの本を気に入った読者にとっても心地よい環境に変わったことが読みやすさ、どうなるんだろう、生きやすくなるのだろうかとどんどん読み進めたくなります。
いっていなくても、現地の人たちとのやりとりを見て、生きづらさを感じている主人公とシンクロして、開放感が味わえると思います。
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香港の甘い豆腐
香港の甘い豆腐の感想レビュー➁:面白さ・おすすめできる理由や読むメリット
なるほど。では香港の甘い豆腐はどんなところが面白いと思いますか?また香港の甘い豆腐をおすすめできる理由や読んでよかった点は何でしょうか?
自分が日本の学校、大人が嫌いだったから、異国でカラッとした人たちに囲まれて違う土地で一定期間過ごす話がとても魅力的であったこと、そして本書はその生活やただ必死に喋って生活することで得られる清々しさや余計なことに悩まなくていい解放感をうまく描いて、だらだら父親などの問題を引きずったり掘り下げたりせず、日本での問題も深く書かずに気分がすっきりする様な終わり方で終わってくれたことが良かったです。
土地を変えるだけでも、周りの人を変えるだけでも楽になれることがあるんだってことをもっと日本、国内から出なくても場所を変えたらあるし、逃げていいってことを世の辛い思いをしているみんなに届けられたらと思い、この本をオススメしたいです。
自分の気の持ちようだ、とかそこで我慢しろという一つのところで続けろ論が変わっていって欲しくて、環境を一時的に変えるだけでも元の場所に戻った時の心待ちが変わったり、ちょっとすっきりして人生が過ごせることが出来るかもと思えるラストなので、ぜひ現状モヤモヤしている人たちに読んでほしいです。
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香港の甘い豆腐の感想レビュー③:不満に思うところや読むデメリット
逆に、香港の甘い豆腐を読んで不満に思うことがや、改善を希望する点、読むデメリットがもしあれば教えてください。
母の友達とのやり取りとか、お父さんのことが掘り下げられなさ過ぎたかな?と思う部分は大きかったです。
彼女にとっては、気分転換的な意味合いの大きい旅、それをメインとした作品だったとしても、もう少しエピソードを練って欲しかった気持ちはなくはない。
あと、日本に帰ってからの生活があんまり変わらなかったが、少し自分が変わったら周りも変わったとかリアルな変化した、しなかった部分を知りたかったけど、そこは読者にほんのり想像させてスッキリ終わらせたのが、読後感の軽さ、疲れなさにも通じているから、なんとも言えないです。
少し寂しい部分物足りなさはあったけど、多分これがこの作品、思春期の女の子という重くなりがちなテーマを描いているから、ちょうど良い気もしています…
香港の甘い豆腐の感想レビュー④:こんな人に向いている!読んで欲しい!
ありがとうございます。最後に、香港の甘い豆腐をどんな人におすすめしたいですか?
センター試験、共通試験の小説で読み入ってしまう人たちへ。
本嫌いでなかなか活字が読めない、人生に疲れた人たちにも読みやすい、共感できるところの多い小説だと思います。
物語学校、職場嫌いの女の子たちへ 人と話すことが苦手、シャイでブライドを下げられずにいて、生きづらい子たちへ。
思春期、不登校、適応障害など日本社会を生きづらくてなんとなく重く感じている人たち、なんか疲れたなー、どこか遠くに行きたい、逃げたい、旅したい!と思っている若い女性に読んで欲しいです。
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香港の甘い豆腐の評判口コミ
深堀りインタビューで伺った香港の甘い豆腐の感想レビューをご紹介しました。
加えて、香港の甘い豆腐のSNS上での評判を集めましたので宜しければご覧ください。
まとめ:香港の甘い豆腐はおすすめなのでぜひ読んで欲しい作品!
大島真寿美の香港の甘い豆腐について、読者へのインタビューを通じて実際に読んだ深い感想・レビューや、ネット上での評判をご紹介しました。
『香港の甘い豆腐』面白そうですよね。興味がある、気になる方はぜひチェックしてみて下さい!
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