文学・小説

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(桜庭一樹)の感想レビュー評判まとめ!面白さ・おすすめ理由・不満ポイント

ごはんよりも寝るよりも、何よりも本が好きで3000冊以上は読んでいる大友です!

こちらの記事では、そんな大友が桜庭一樹の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』について、読者への直接インタビューで聞いた生の感想・レビューをお届けしています!

大友

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないは人気ですので、気になっている、あるいは読もうかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか?そんな時に読者の感想・レビューは参考になりますよね。

本記事では『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の以下項目について、かなり具体的かつ詳細な読者の声を掲載しています。

本記事で分かること

  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの大まかな内容・要約・あらすじ
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの見どころや面白いと思うポイント・おすすめできる理由
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの不満や改善点
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないのSNSでの評判

私は常々、自分の考えや見識に閉じていては世界が拡がらないと思っており、様々な方の書籍への感想や意見を参考にしながら、読む本を選んでいます。

しかし、Amazonや書評サイトのレビューって、文字数も少なくかなり浅い内容に留まってしまっている、と個人的には思っています。

もっとグッと深い読者の感想やレビューが読めたらいいのに・・・、と大友自身ずっと思っていました。そのように考える人は少なくないはず。

大友

本記事では、そのような私の思いを踏まえて、砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの深い感想・レビューをご紹介していきます。見どころ、おすすめの理由や不満まで聞いていて必ずや参考になると思いますのでぜひご覧ください!

Contents

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの読者さん(インタビュイー)紹介

大友

最初に、感想レビューをお伺いした読者のプロフィールを簡単にご紹介します。

読者さん

36歳都内在住女性、在宅ライターです。

好きな書籍ジャンルはミステリー、ホラー、サスペンス、ヒューマンドラマです。

よろしくお願いします。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの概要

大友

それでは早速ですが、砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないのおおまかな概要や要約・あらすじを教えてください。

読者さん

ある港町に住む山田なぎさは母子家庭の中学生。

ひきこもりの兄を養うために中学を卒業したら自衛隊への入隊を考えていました。

ある日彼女のクラスに都会からの転校生、海野藻屑がやってきます。

片耳が聞こえず足を引きずり歩く藻屑は、ミネラルウォーターをがぶ飲みし、自分は人魚だと主張します。

そんな風変わりな藻屑は孤立するものの、何故かなぎさにだけは懐き、後を付いて回ります。

やがてなぎさは藻屑が元芸能人の父に虐待を受けている事実を知り、奇妙な友情を育んでいくのでした。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの作者桜庭一樹プロフィール

大友

著者である桜庭一樹さんについて簡単にご紹介します。

1971年7月6日生まれ、女性。2006年の『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞を受賞し、2008年には『私の男』で直木賞を受賞しました。

代表作はライトノベル『GOSICK -ゴシック-』シリーズでアニメ化もされています。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない感想レビュー①:具体的な見どころ

大友

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの具体的な見どころは何でしょうか?

読者さん

本作で最もインパクトがあるのはなぎさと兄が山登りをし、父親に遺棄された藻屑の死体を発見するシーンです。

九割を費やして描かれた藻屑の可哀想な生い立ちやなぎさとの友情が最悪の結末を迎えた事でうちのめされました。

藻屑が既に死亡している事実は冒頭で提示されるのですが、生前の彼女を知っている読者は、ラストシーンに壮絶な虚無感と絶望感を覚えます。

作中で藻屑が呟く「好きって絶望だよね」の台詞は、虐待する親をそれでも慕い庇ってしまうこどもの哀しさが凝縮されており、涙なしでは読めませんでした。

いわゆるサバイバーの話であり、虐待被害者の少女が過酷な現実を生き延びる為に縋った妄想が、リアルな哀しみを持って押し寄せてきます。

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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない感想レビュー➁:面白さ・おすすめできる理由や読むメリット

大友

なるほど。では砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないはどんなところが面白いと思いますか?また砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないをおすすめできる理由や読んでよかった点は何でしょうか?

読者さん

本作が面白い理由は、虐待を受けている子供を上にも下にもおかず、生活が困窮している同級生のフラットな視点で描いた試みです。

中学生のなぎさが目線で見た藻屑は、か弱く無力な少女ではありますが、彼女と海に飛び込んではしゃぐなど年相応の面もありました。

だからこそ、どこにも逃げられない切迫感や閉塞感がいやというほど伝わってきます。

正直重苦しい話ですが、虐待を扱った他の書籍と比べても、思春期のリアルな感情が描かれていました。

虐待被害者と加害者の共依存をストックホルム症候群にたとえるなど、今後ニュースを見る視点が変わりそうな考察もありました。

虐待を受けた経験のある読者はもちろん、身近に虐待されている子供がいる人、そんな状況を想像すらできない読者に知ってほしい現実を切り取った本です。

どんな社会不適合な親でも憎みきれず擁護し、それ故現実逃避を選ぶしかない子供の心理を理解する事で、自分が親になった時の心構えができます。

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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない感想レビュー③:不満に思うところや読むデメリット

大友

逆に、砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないを読んで不満に思うことがや、改善を希望する点、読むデメリットがもしあれば教えてください。

読者さん

本作はもともとライトノベルとして挿絵付きで出版され、のちに一般書籍として刊行され直しました。

なので読者によっては子供向けに感じてしまうかもしれません。また、女子中学生の一人称視点で書かれているので青臭さや未熟さは否めません。

冒頭で藻屑の末路が提示されているので、最初に結末がわかってしまうのが嫌な方にも不向きです。

話自体も長くはないので、このテーマに相応の分量を求める読者は物足りなさを覚えるかもしれません。

藻屑の父親は単純なサイコパスとして描かれており、虐待加害者の背景は掘り下げられないのも不満です。

可哀想な子が可哀想なまま終わる救いがない話なので、スッキリ明るい読後感を求める方は避けた方が無難です。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない感想レビュー④:こんな人に向いている!読んで欲しい!

大友

ありがとうございます。最後に、砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないをどんな人におすすめしたいですか?

読者さん

虐待をテーマにした小説や鬱展開が好きな人に読んでほしいです。

藻屑はいわゆるヤンデレ属性なので、その手のキャラクターに萌える方も必読です。

漫画の『ハッピーシュガーライフ』など、百合に限りなく近い女の子同士の共依存関係に惹かれる読者も満足できると思います。

虐待がテーマのフィクションの中ではトップレベルに中高生に受け入れられやすい共感性を持っているので、今まさに思春期の読者に読んでほしいです。

苦い後味の青春小説としても楽しめます。

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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの評判口コミ

深堀りインタビューで伺った砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの感想レビューをご紹介しました。

加えて、砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないのSNS上での評判を集めましたので宜しければご覧ください。

まとめ:砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないはおすすめなのでぜひ読んで欲しい作品!

桜庭一樹の砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないについて、読者へのインタビューを通じて実際に読んだ深い感想・レビューや、ネット上での評判をご紹介しました。

大友

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