ごはんよりも寝るよりも、何よりも本が好きで3000冊以上は読んでいる大友です!
こちらの記事では、そんな大友が綾辻行人の『時計館の殺人 「館」シリーズ 』について、読者への直接インタビューで聞いた生の感想・レビューをお届けしています!
時計館の殺人 「館」シリーズ は人気ですので、気になっている、あるいは読もうかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか?そんな時に読者の感想・レビューは参考になりますよね。
本記事では『時計館の殺人 「館」シリーズ 』の以下項目について、かなり具体的かつ詳細な読者の声を掲載しています。
本記事で分かること
私は常々、自分の考えや見識に閉じていては世界が拡がらないと思っており、様々な方の書籍への感想や意見を参考にしながら、読む本を選んでいます。
しかし、Amazonや書評サイトのレビューって、文字数も少なくかなり浅い内容に留まってしまっている、と個人的には思っています。
もっとグッと深い読者の感想やレビューが読めたらいいのに・・・、と大友自身ずっと思っていました。そのように考える人は少なくないはず。
本記事では、そのような私の思いを踏まえて、時計館の殺人 「館」シリーズ の深い感想・レビューをご紹介していきます。見どころ、おすすめの理由や不満まで聞いていて必ずや参考になると思いますのでぜひご覧ください!
Contents
時計館の殺人 「館」シリーズ の読者さん(インタビュイー)紹介
最初に、感想レビューをお伺いした読者のプロフィールを簡単にご紹介します。
40代男性でフリーのエンジニアです。好きな本のジャンルは小説系または競馬関係の本です。
小説なら歴史もの、池波正太郎の剣客商売や鬼平犯科帳、司馬遼太郎の竜馬がゆくや国盗り物語、柴田錬三郎の魔界転生ものなどはほとんど読みました。
よろしくお願いします。
時計館の殺人 「館」シリーズ の概要
それでは早速ですが、時計館の殺人 「館」シリーズ のおおまかな概要や要約・あらすじを教えてください。
謎の建築家、中村青司が設計したといわれる数々の館で、またしても忌わしい事件が発生します。
そして、その因縁から逃れられず、もしくは奇妙な運命の悪戯か、雑誌編集者の川南孝明と友人で推理作家の鹿谷門実はその事件に巻き込まれていきます。
今回、舞台となる館の名は「時計館」。川南が勤める雑誌の編集長からこの館で起こる超常現象の取材を引き受けた川南と他数人のスタッフは人里離れたところにある時計館を訪れます。
そして、時計館の地下室で外部との接触が断たれた状況で過ごすことになります。
時計館の殺人 「館」シリーズ の作者綾辻行人プロフィール
著者である綾辻行人さんについて簡単にご紹介します。
1960年12月23日 生まれ、男性。京都府京都市出身。「新本格ミステリー」というジャンルを確立し、ミステリー小説の再ブームを牽引した。
代表作は「館シリーズ」と呼ばれ、発行部数は累計409万部を超えている。
『十角館の殺人』で作家デビューし、講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付けた。1992年、『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。
時計館の殺人 「館」シリーズ の感想レビュー①:具体的な見どころ
時計館の殺人 「館」シリーズ の具体的な見どころは何でしょうか?
登場人物が個性的で何か人には言えないような過去を持つ時計館の住人、古峨家の人々、また、古峨家に関わる周りの人間も一筋縄ではいかない印象を抱かせるというミステリー物の不安定な雰囲気を構成する役目を担っています。
時計館の地下室で、徐々に殺人犯に追い詰められていく川南とスタッフたちの焦りやいら立ちが見事にそして丁寧に描写されているため、思わず物語にのめり込んでしまいます。
人間の心理描写もすごいですが、ストーリー全体のプロット、伏線回収、そして登場人物たちが抱える過去が殺人のトリックやアリバイのトリックなどより難解な謎となっています。
その謎こそがこの物語の本当の姿を解き明かすためのカギであり、単にトリックを見破るだけではない、この小説が重厚なものになっている理由だと思います。
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時計館の殺人 「館」シリーズ
時計館の殺人 「館」シリーズ の感想レビュー➁:面白さ・おすすめできる理由や読むメリット
なるほど。では時計館の殺人 「館」シリーズ はどんなところが面白いと思いますか?また時計館の殺人 「館」シリーズ をおすすめできる理由や読んでよかった点は何でしょうか?
まさに本格ミステリーであり、今までに読んだことのない斬新かつ奇想天外なトリックになっています。綾辻行人の館シリーズはどれもお勧めですが、時計館は雪山の山荘という状況を人工的に作り上げています。
そして、その環境に自ら飛び込んで行くことになる川南たちの動機が自然であるということがすばらしい。この小説の最大の謎はまさにその館が作り出す状況にあるわけですが、読者に違和感を与えることなく、自然に引き込まれていく状況を作り出しています。
予備知識のある読者は、中村青司が作った館が一癖あることなど百も承知で読み始めます。序盤から読者と執筆者の闘いが発生している訳です。今回はどんな謎だろうと考えながら読むわけです。館に隠された謎、トリックは何なのか、小説の中にあるヒントを探りながら読みます。
だからこそ、この館への導入部が最大の難関であり、ここでどれだけ違和感を感じさせないことがこのミステリーの成否を決めることになり、この小説はまさにその部分で大成功しているわけです。それが綾辻マジックであり、彼の文章のテクニックであろうと思います。時計館の殺人はそのテクニックを最高に味わえる小説だと思います。
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時計館の殺人 「館」シリーズ の感想レビュー③:不満に思うところや読むデメリット
逆に、時計館の殺人 「館」シリーズ を読んで不満に思うことがや、改善を希望する点、読むデメリットがもしあれば教えてください。
不満点をあえてあげるとすれば、全体の雰囲気が暗いということでしょうか。殺人を扱ったものなので暗くなるのはしょうがないのですが、この小説の主人公で、そういった暗い雰囲気と対をなす存在の鹿谷門実の登場が遅いというところもファンからすれば物足りない点になるかと思います。
鹿谷の飄々とした態度、そしてサラッと謎を解き明かすスタイルも消して悪くないのですが、いやむしろファンが望む鹿谷はそういうことなのですが、もう少し物語と関わり合う鹿谷も見たかったなという感想です。今回、鹿谷は館の地下室に入るメンバーではなく、事件に巻き込まれる当事者ではありません。
たらればですが、もし鹿谷が地下室メンバーだったらどうなっていたのかと(もちろん、そうなると小説そのものが成立しませんが)ファンとしては余計な妄想をしてしまいました。
時計館の殺人 「館」シリーズ の感想レビュー④:こんな人に向いている!読んで欲しい!
ありがとうございます。最後に、時計館の殺人 「館」シリーズ をどんな人におすすめしたいですか?
本格ミステリーが好きな方。作者との知的ゲームを楽しめて、若干複雑な人間関係や登場人物のプロフィールを把握しながら読める人にお勧めです。
シャーロック・ホームズものなどが好きな方はいいでしょう。古畑任三郎が好きな方も気に入ってもらえると思います。
ページ数も多いので、普段から読書に親しまれている方やおそらく読み始めたら一気によんでしまったほうがいいので、ある程度、時間を確保できる時に飲み物も準備して読んだほうがいいと思います。
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時計館の殺人 「館」シリーズ の評判口コミ
深堀りインタビューで伺った時計館の殺人 「館」シリーズ の感想レビューをご紹介しました。
加えて、時計館の殺人 「館」シリーズ のSNS上での評判を集めましたので宜しければご覧ください。
まとめ:時計館の殺人 「館」シリーズ はおすすめなのでぜひ読んで欲しい作品!
綾辻行人の時計館の殺人 「館」シリーズ について、読者へのインタビューを通じて実際に読んだ深い感想・レビューや、ネット上での評判をご紹介しました。
『時計館の殺人 「館」シリーズ 』面白そうですよね。興味がある、気になる方はぜひチェックしてみて下さい!
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