ごはんよりも寝るよりも、何よりも本が好きで3000冊以上は読んでいる大友です!
こちらの記事では、そんな大友がトマス・マロリー/著 オーブリー・ビアズリー/挿絵 井村君江/訳の『アーサー王物語 Ⅰ』について、読者への直接インタビューで聞いた生の感想・レビューをお届けしています!
アーサー王物語 Ⅰが、気になっている、あるいは読もうかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか?そんな時に読者の感想・レビューは参考になりますよね。
本記事では『アーサー王物語 Ⅰ』の以下項目について、かなり具体的かつ詳細な読者の声を掲載しています。
本記事で分かること
- アーサー王物語 Ⅰの大まかな内容・要約・あらすじ
- アーサー王物語 Ⅰの見どころや面白いと思うポイント・おすすめできる理由
- アーサー王物語 Ⅰの不満や改善点
私は常々、自分の考えや見識に閉じていては世界が拡がらないと思っており、様々な方の書籍への感想や意見を参考にしながら、読む本を選んでいます。
しかし、Amazonや書評サイトのレビューって、文字数も少なくかなり浅い内容に留まってしまっている、と個人的には思っています。
もっとグッと深い読者の感想やレビューが読めたらいいのに・・・、と大友自身ずっと思っていました。そのように考える人は少なくないはず。
本記事では、そのような私の思いを踏まえて、アーサー王物語 Ⅰの深い感想・レビューをご紹介していきます。見どころ、おすすめの理由や不満まで聞いていて必ずや参考になると思いますのでぜひご覧ください!
Contents
アーサー王物語 Ⅰの読者さん(インタビュイー)紹介
最初に、感想レビューをお伺いした読者のプロフィールを簡単にご紹介します。
50代女性で、現在はウェブライター修行中です。
好きな本のジャンルは、古代ローマ関連、源氏物語、アーサー王伝説伝説、服飾の歴史関連です。
よろしくお願いします。
アーサー王物語 Ⅰの概要
それでは早速ですが、アーサー王物語 Ⅰのおおまかな概要や要約・あらすじを教えてください。
15世紀の騎士トマス・マロリーが記した「アーサー王物語」を研究家の井村君江氏が全訳した本です。
中世イングランドの伝説の王アーサーの一代記で、ファンタジー作品が好きな方なら、その名はご存知かと思います。
若くして王位に就いたアーサーの周りには、多くの騎士たちが集い、イングランド諸国、フランス、果てはローマ帝国までを支配下に置きます。
しかし、騎士団最強の騎士ランスロットとアーサーの妃ギネヴィアは恋に落ち、そしてアーサー王自身の若き日の過ちの結果が、王国に暗い影を投げかけ、王国は落日へと突き進んでいきます。
アーサー王物語 Ⅰの作者トマス・マロリー/著 オーブリー・ビアズリー/挿絵 井村君江/訳プロフィール
著者であるトマス・マロリー/著 オーブリー・ビアズリー/挿絵 井村君江/訳さんについて簡単にご紹介します。
作者のトマス・マロリーは15世紀のイングランドに実在した騎士で、未だに謎多き人物です。
けれど、マロリーは強盗などの犯罪を冒して逮捕・投獄され、牢獄内で「アーサー王物語」を執筆たのは間違いなさそうです。
アーサー王物語 Ⅰの感想レビュー①:具体的な見どころ
アーサー王物語 Ⅰの具体的な見どころは何でしょうか?
邦訳して全5巻の最初の1巻で、アーサー王の生い立ち、王位に就くまでの内乱、騎士たちの冒険などが描かれています。
昔に様々な作家たちが書いた膨大な「アーサー王物語群」の集大成のせいか、キャラクターが唐突に登場したりするので、何の知識もない初見の方は戸惑ってしまうかも知れません。
それを補うには、やはり全巻読むのがおすすめです。
読めば、この1巻目での若きアーサー王の犯した過ちが、王国の落日のきっかけであるとが分かるでしょう。
それにつけても、この全訳版の大きな魅力は、夭折したヴィクトリア朝時代の画家オーブリー・ビアズリー氏の挿絵が多数収録されていることです。
これだけでもファンには大きな価値があると思います。
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アーサー王物語 Ⅰ
アーサー王物語 Ⅰの感想レビュー➁:面白さ・おすすめできる理由や読むメリット
なるほど。ではアーサー王物語 Ⅰはどんなところが面白いと思いますか?またアーサー王物語 Ⅰをおすすめできる理由や読んでよかった点は何でしょうか?
昨今のファンタジーアニメでは、アーサー王が題材になったと思われる作品を見かけます。
けれど、原典であるマロリー著作の全訳を読破した方は、意外と少ないように思います。
この邦訳版も全5巻を揃えようとすると、かなりお財布に痛い結果になります。
それを考慮しても、全訳版をビアズリーの挿絵付きで詠めるのは、大きな魅力です。
以前は、ちくま文庫版の抄訳しか手に入らなかったので、全訳を読めるのは大変にありがたいことです。
しかし読んでみると、アーサー王や騎士たちが簡単に魔女たちの術中に落ちるようなオマヌケさがありますが、それもご愛敬です。
古代ケルトの英雄譚の片鱗が組み込まれているので、どうしてもそのような展開になるのでしょう。
アーサー王の異父姉の魔女モルガンが、アーサー王を殺そうとしたり、ランスロットを誘惑しようとしたりと、怖くてお茶目な点も可愛いところです。
アーサー王に関する書籍は多数出版されていますが、やはりこの全訳版が原典ですので、一読をおすすめします。
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アーサー王物語 Ⅰの感想レビュー③:不満に思うところや読むデメリット
逆に、アーサー王物語 Ⅰを読んで不満に思うことがや、改善を希望する点、読むデメリットがもしあれば教えてください。
15世紀に書かれた文章なので、邦訳を読んでも、決して読みやすいとは言えないと思います。
現代小説と異なり、キャラクターの心情の掘り下げなども浅く、性格がコロコロと変わったりして統一性に欠けます。
キャラクターも多く、初見の方は面食らう筈です。
魔術師マーリンはいつの間にか消えてしまうし、ランスロットも突然に登場します。
騎士たちの冒険の話も随所に盛り込まれ、全体の流れを把握するのは大変です。
伝承され、書き継がれた物語をまとめたのだから仕方がないですが、その辺りが初見の方を混乱させる大きな一因でしょう。
物語の流れを把握するのなら、ちくま文庫版の「アーサー王の死」から入るのが良いと思います。
こちらは、物語の時系列も掴みやすいでしょう。
アーサー王物語 Ⅰの感想レビュー④:こんな人に向いている!読んで欲しい!
ありがとうございます。最後に、アーサー王物語 Ⅰをどんな人におすすめしたいですか?
ファンタジーアニメ・漫画で「アーサー王」に惹かれた方は、楽しめる作品だと思います。
ただし、お値段の問題もあるので、若い方には厳しいかも知れません。
そういう方は、ちくま文庫版の「アーサー王の死」をおすすめします。
けれど、アーサー王を深く知りたいという方は、手に取ってみる価値があると思います。
全巻揃えるのが無理なら、Ⅰ巻とⅤ巻だけでも読んだ方が良いでしょう。
Ⅴ巻は、まさに「滅びの美学」です。
栄華を極めた王国と円卓騎士団が崩壊していく様は、胸が痛みます。
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まとめ:アーサー王物語 Ⅰはおすすめなのでぜひ読んで欲しい作品!
トマス・マロリー/著 オーブリー・ビアズリー/挿絵 井村君江/訳のアーサー王物語 Ⅰについて、読者へのインタビューを通じて実際に読んだ深い感想・レビューや、ネット上での評判をご紹介しました。
『アーサー王物語 Ⅰ』面白そうですよね。興味がある、気になる方はぜひチェックしてみて下さい!
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